「好き」が導く自分の世界

石川 諒さん(いしかわ・りょう)

出身地:埼玉県
現住所:富山市 移住年:2015年
職 業:SLAB OUTDOOR PARK TATEYAMA 所長
SLAB OUTDOOR PARK TATEYAMA HP
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立山町にあるスノーボード・フリースタイルスキーの練習施設SLAB OUTDOOR PARK TATEYAMA(旧立山KINGS)の所長をされている石川さん。スノーボードが好きで、うまくなりたいという想いで行動していたら、巡り合わせのように富山へ辿り着いたとか。「好き」を軸に生活する石川さんのお話を伺いました。

移住のきっかけ

埼玉に住んでいる時もスキー・スノーボードの練習施設で働いていたのですが、当時の上司が富山へ行くことになり、同じタイミングで一緒に富山に来ました。1番大きなきっかけは仕事ですが、富山は、海も、山も、スキー場もあって、スノーボードやサーフィンをする自分のライフスタイルに合っていると感じ、移住を決めました。

移住して良かったこと

スノーボードに関わりながら生きていきたいなという気持ちと、サーフィンを年中楽しみたいなという気持ちがあったので、その両方が叶う場所だったのが良かったです。移住してきてから、富山湾でもサーフィンができることを知りました。また、自然豊かなところが好きなので、山や海などの自然を楽しめる部分も良かったです。あとは、やっぱりご飯が美味しいところが魅力的です。来て良かったなと思います。

サーフィンやスケートボードなど、横乗りスポーツを楽しむ石川さん

移住して、大変だったこと。苦労したこと

あまりありません。雪が好きなので、雪に対する抵抗感もないですし、通勤も車で30~40分掛かりますが、それほど苦には感じていません。スノーボードをしていると、移動することが多いので、恐らく距離感がちょっとおかしくなっているんだと思います。 もちろん実家との距離が遠くなったので、行き来が大変になったり、埼玉では電車でどこへでも行けましたが、それが難しくなったり、ということはありますが…。

住まいや暮らしのこと

―富山に来られた時、お住まいはどうされましたか?

立山山麓スキー場の麓に友人の運営している旅館のような施設があり、最初はそこに部屋を借りました。翌年には妻の実家が近い上市町でアパートを借りて、一緒に暮らしていました。

―富山での生活に不安はありませんでしたか?

富山には一度も来たことがなく、北陸の地理もよく分からず、全く何も知らない状態でスタートしましたが、不安よりも「どんなところだろう」という興味の方が大きかったです。これまでスノーボードを通して、長野や新潟など地方のゲレンデに行く機会が多く、たくさん動き回っていたこともあり、どこか他の場所へ行くことに対する抵抗感はそれほどありませんでした。

仕事のこと

―今の仕事について教えてください。

昔はスノーボードの大会に出たりもしましたが、 今は一責任者として施設を運営しています。運営しながらも、普段からお客様と一緒に飛んだり、スノーボードをしています。 また、冬の間はIOX-AROSA(富山県南砺市にあるスキー場)で、スキー場が提供してくださっている寮に住みながら、雪でジャンプ台を造成する仕事、パークオペレーター兼パークディガーとしてパーク造成業務を行っています。

IOX-AROSA
(左)雪山での作業・(右)スノーボードを教えている様子

今後の目標や夢について

『オフトレ施設』と呼ばれる、夏でもスノーボードやスキーで遊んだり、練習ができたりする施設は、全国に何か所かあるのですが、このSLAB OUTDOOR PARK TATEYAMAは、日本一面積の広いオフトレ施設です。現在、カフェやキャンプ施設などの様々なアクティビティも増やしていますが、観光地にあるという強みを活かし、もっと多くの方に楽しんでもらえるアクティビティを増やして、「立山町の遊べる施設といったらココだよね」と言われるような施設にしていきたいと思います。

SLAB OUTDOOR PARK TATEYAMA 施設全景

移住を考えている方へのメッセージ

これまで知らなかった場所でも、来てみることで発見できる魅力がたくさんあると思います。富山は田舎過ぎず、東京まで新幹線で約2時間で行けて、思っていたよりも住みやすいところでした。自分の場合は、サーフィンやスノーボードをしたいというのが生活の軸にあって、特殊な動機になるとは思うのですが、自然と触れ合いたい、自然の中で体を動かしたい、おいしいものを食べたい、といった思いがある人には、全てが揃っている場所じゃないかなと思います。「富山県に住むの、おすすめですよ!」と声を大にして言いたいです。