富山で子育て SPECIAL座談会!

青沼 光さん、佳奈さん/金子 奈央さん/小林 裕美さん

富山へUIターンした3家族が集まって、富山への思いやリアルな子育てライフなど、本音で語り合いました。
青沼 光さん:広島県出身、高岡市在住のIターン
青沼 佳奈さん:秋田、茨城でのくらしを経て高岡市へUターン
金子 奈央さん:静岡県出身、氷見市在住のIターン
小林 裕美さん:北海道出身、上市町在住のIターン

富山暮らしのこと

小林さん:私は元々北海道出身で、その後神奈川県に15年ほど住み、子育てもしていました。主人の父親が富山県出身なので、たまに訪れていて、生活環境の良さなどを感じていました。富山県主催の移住セミナーに参加した時に、偶然上市町を大きく紹介する回で、そこからぐんと興味が湧きました。

金子さん:私は24歳の時、氷見市出身の主人と出会い、お嫁に来ました。小林さんのように下調べや準備をして移住したわけではなかったので、富山に関する知識はほとんどありませんでした。当時は多分福井県を富山県だと思って指差していたくらいでしたね(笑)

光さん:僕は広島出身なので、北陸自体の知識があまりありませんでした。晴れる日の少なさや、冬の冷たさには慣れるまで時間がかかりました…。

金子さん:私も最初の2年くらいは正直富山が嫌いでした。出身の静岡では3月は春の陽気なのに、富山では雪がチラついていて、さらに空もどんよりしていて …。気持ちも塞ぎがちになっていました。

佳奈さん:私は今日唯一の富山県出身者ですが、小さい頃からそれが普通だと思って暮らしていましたね。だけど、どんよりしている日が多いから、たまに晴れる日がとても嬉しいです!「今日どこにお出かけしようかな」ってウキウキしますね。

金子さん:つい太陽を拝んでしまう時もあります。富山に来て太陽のありがたみをひしひしと感じますね。それに、数少ない晴れの日に見える立山連峰の美しさは格別ですよね!

小林さん:上市町は立山連峰がより近くにあるので、近すぎてびっくりするくらいです(笑)上市町からは立山連峰のひとつ・劒岳が特に綺麗に見えるので、その美しさに毎日感動しています!

光さん:「青空が見える」だけで嬉しいですよね。 SNSでも晴れた日は立山の写真を投稿している人が多い気がします(笑)

佳奈さん(左)、光さん(右)

富山の県民性について

光さん:僕らが住んでいる高岡市の国吉という地域は、意外に“よそ者”に対してウェルカムな雰囲気で、アットホームな人が多いです。これ使われ、あれ使われとお世話を焼いてくれますよ。

金子さん:富山って最初は人見知りをしても、一度壁を乗り越えると家族みたいに仲良くなる人が多いと思います。あと、PR下手だなとも感じますね。「富山なんて何にもないちゃ~」と皆さん仰るんですが、県外から来た私とかが「何にもない」って口にすると、すごく怒るんですよ(笑)。「何にもないって本心じゃないんだ、本当は富山が好きなんだ」と気付きました。

光さん:もしかしたら謙虚なのかもしれないですね。いろいろ気にしてくれてそうだけれど、言い出せずに陰から様子を伺うシャイな人もいますよね。。

佳奈さん:そういえば、「おおかみこどもの雨と雪」(※ 富山県出身・細田守監督の上市町を舞台モデルにしたアニメ映画)に出てくる近所のおじいちゃんに富山県民っぽさが滲み出ていて、つい笑ってしまいました。。

小林さん:確かに基本的に謙虚でシャイなんでしょうね。だけど何かをきっかけに一気に距離が縮まって仲良くなっていく感じは、私も経験があるのでよく分かります。

休日のお出かけについて

光さん:僕らは子供がまだ小さいので、よく公園や浜辺に行きますね。本格的な海遊びや山遊びはもう少し先になりそうですが、行き先はたくさんありそうなので、今から楽しみです。

金子さん:富山の公園は広い場所が多いですよね。「高岡おとぎの森公園」には、ドラえもんの像や漫画に出てくる空き地が再現されていて大人も子供も楽しめるのでよく行きます。

小林さん:うちの子供たちもドラえもんが大好きなので、いつか連れていきたいと思っていました!上市町からだと少し遠いのでなかなか行けないのですが、周りのママ友からもよく話を聞きます。

金子さん:富山の公園は駐車場も充実していて、人混みも少ないのでとても快適です。ボールで遊ぶのが禁止されている公園も少ないのでは?

佳奈さん:都会だとボール遊び禁止の公園が多いですよね。富山は遊ぶのにお金がかからないのがとても魅力的です。

小林さん

共働き率が高い富山での働き方について

佳奈さん我が家は自宅で酪農経営をしているので特殊なケースになるのですが、友人はお姑さんに「仕事を始めたければ孫守りするよ」と言われたそうです。富山は祖父母が同居したり、近くに住んでいることもあったり、育児に協力的な家庭が多い印象があります。保育園の待機児童も0人ですよね。

金子さん:正社員として仕事をすると、朝は早くて夜も遅いですよね。バックアップしてくれる家族の存在はとても心強いと思います。そういえば、保育園の送迎はおじいちゃんやおばあちゃん率がとても高い気がします!一番仲良いママ友が実はおばあちゃんということも普通ですね(笑)

佳奈さんそういえば「今日孫見なきゃいけないから!」と忙しそうにしているおじいちゃんやおばあちゃんをたくさん見かける気がします(笑)

小林さん:我が家は、私も主人も両親が離れているので、普段から頼りにできる存在が近くにあるのはとても羨ましいですね。

金子さん:困った時に甘えられるというのは本当に大きいです。私の家は3世代同居なので、家族の協力には日々感謝しています。子供を見てくれる人がたくさんいるから3人目を産もうと思いました。なので、ご両親と離れた環境で3人もの子供を育てている小林さんは本当にすごいと思います。

小林さん:確かに大変な時はたくさんあります。ですが、私は富山に移住したからこそ3人目を産もうと思えました。待機児童もいないし自然も豊かな富山でなら、のびのび子育てをしていけると確信しました。正直、神奈川の暮らしでは考えられませんでした。待機児童問題に加えて保育料も高いですし、朝は通勤で人がごった返しているバスに子供3人を抱えて乗ることを考えると、想像しただけでゾッとしますよね…。

金子さん:県や市町村のサポートが充実していると、子供を産む後押しになりますよね。私も3人目の子供を産みますが、子供が増えるごとにお祝い金が増える市町村も多いと聞きました。

光さん飲食店などに子供連れで行くこともよくありますが、他の県や都会で子育てしている友人はとても気を遣うと言っていました。もちろん僕たちも気は遣いますが、富山では逆に子供がいると話しかけてくれたりとか見守ってくれたりしますよね。

小林さん:確かに富山の人は子供連れにとてもあたたかいですよね。スーパーで子供と一緒に買い物をしていると、よく声をかけられるんです。都会ではなかったことなので、最初はびっくりしてしまいました。

佳奈さん私も赤ちゃんを連れて買い物をしていたら、我慢できなかったのか、「かわいいね」って追いかけてきてまで言ってくれるおばちゃんがいました。そういった何気ない一言が嬉しいですし、助けられますよね。

富山(地方)で子育てするなかで感じること

光さん:富山は田舎のイメージがあるかもしれませんが、車を1時間ほど走らせたら街にも山にも海にも行ける。県外の人には意外と思われるかもしれませんが、不便と思うこともなければ不満もないですね。街中で暮らしながら週末は山や海に行くという手もあるし、その逆パターンもできそうです。富山は選択の幅が広いなと思います。

金子さん確かに選択肢の多さは感じますね。ただ、子供が中学生や高校生になって、自分の足で出かけるようになった時に、不便や不満を感じるのかもしれないなとは思います。

佳奈さん確かに田舎の富山が嫌で高校卒業と同時に県外に出てしまう人は多いですよね。

金子さん大人は車があるから動ける範囲が広いけれど、子供は車を持つまでの思春期の間に、行ける場所の少なさで富山を嫌いになってしまうかもしれません。だからせめて私たち親自身が、富山で楽しんでいる姿を見せていきたいです。
最初の話に戻りますが、大人たちが「富山には何もないちゃ」と言ってしまったら、子供はその言葉をそのまま受け取って成長してしまうのではと思います。だから私は絶対に言わないと決めていますね。富山には立山もある、海もある、食べ物も美味しいと良さをどんどん伝えていきたいです。都会ほど便利ではないかもしれないですが、その都会にはないものがここにはあるんだよと伝えながら、富山で子育てをしていきたいです。

金子さん

今後のくらしについて思うこと

光さん僕らが住んでいる地域や富山の酪農は、まだまだ改善点があり、よくなるための伸びしろや可能性を感じています。富山では地域によってそれぞれの暮らし方があるので、自分に合った場所で、さらにそこで生活していく覚悟さえあれば楽しく暮らしていけると思います。

小林さん私は富山県の東側に住んでいますが、今日みなさんとお話しして、西側にももっと足を伸ばしてみたいと思いました。東西の暮らしや食文化の違いなど、まだまだ知らないことがありそうです。小さな富山県の中でも、それぞれに特色がある。富山の奥深さを今日改めて感じました

金子さん富山は県名にある通り、本当に “富 ”の県だと思います。金銭的な意味ではなく、文化や暮らしそのものが豊富です。お金やモノの豊かさではなくて、自然との共生や人とのあたたかいつながりこそが本当の豊かさなのだと気づいている人が多い気がしますね。私もそのことに気付けたからこそ、富山を好きになれたんだと思います。