ガチで農業はじめました。

パークマンサー さん

出身地：射水市
移住年：2020年
職業：農家、「軟式globe」ラップ担当
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富山県射水市（旧：新湊市）で生まれ、5歳まで馬に育てられた（自称）パークマンサーさん。
大学進学を機に上京され、TV番組「学校へ行こう!」（1997年～2005年放送）の「B-RAP HIGH SCHOOL」にて『軟式globe』として出演、ご活躍されました。その後も活動を続けながら、2020年から富山で農業を始め、農作業の動画や、新たなネタ、もといリリックをSNSで発信されておられます。

野菜作りのきっかけは？

2015年に放送された「学校へ行こう!」のスペシャルで、『軟式globe』の映像が流れ、再ブレイクしました。それから毎週末、ひっきりなしに営業があったんですが、それが減っていき…。月に2回の営業、あとの29日はただ韓流ドラマを見てキュンキュンしていたという時期が2年程あり、いよいよ家賃も払えない、「東京に負けた」と思った時がきて、友人のつてで東京近郊に引越しました。

その時、いろいろやってみようと思い、もともと家具や陶器が好きだったので、その流れで土いじりをしたいな、皿を作ってみようかなと思い、陶芸を始めました。

でも、全然才能がなく（笑）その不格好な皿を見ていて、皿を作るならその上に乗っけるモノを作ったほうが面白いんじゃないかな、と思ったのが一つのきっかけです。

それと、そういや、5歳まで馬に育てられたよな、あの時に食べたニンジンの味が忘れられないな、じゃ、世界一のニンジンを作ろう！と思ったんです。

富山で農業しようと思ったのは？

関東で借りた家の畑で、家庭菜園的に始めたニンジン栽培の動画を配信し始めたものの、根っからのさぼり癖もあり、だんだんぐだぐだになってしまって・・

ニンジンの次は、パークなのでパクチー。これもぐだぐだ・・・

このままじゃ、韓流ドラマを見ていた頃と一緒だな、これじゃダメだなと思ったのが昨年末。家がない、お金がない、ということも経験し、ある程度のどん底も見てきましたが、さすがにまたとなるとキツい。そのタイミングでしっかりしよう！地元の富山に戻り、農業をしよう！と思いました。

富山で始めた理由は、応援してくれる人が多かったからです。

Twitterで「富山で農業しようかな」とつぶやいたら、友人のつながりで現在の師匠のうちの1人の方が畑を貸して下さいました。そこから始めました。

「師匠」という監督の目がないと、またサボるので（笑）今は3人の師匠がいます。

―今は何を作られていますか？

米（コシヒカリ）、えごま、無臭ニンニク、ロマネスコ、ケール、パクチーです。

スイカも作ってたんですが、今年の長雨で全滅しました．．．

―［取材時に畑を耕されていたので］ここは？

これから大好物のニンジンを16種類植えます。そのため土の目を細かくしたいので、しっかり耕しています。上に伸びるものは多少土が荒くても問題ないのですが、下に伸びるものは形がいびつになるんですよね。なので、しっかりと！

―ご自身で料理もされるんですか？

します！自分で作った野菜も使って、パスタやカレーなんかも作ります。凝り性なので、やるときは徹底的に！

動画配信しようと思われたのはなぜですか？

スーパーにある『これ私が作りました』的な写真がウソくさいなと思っていて（笑）

本当に私が作りました！ということをわかってもらえるように、作っている過程を撮影し始めました。それを追いかけていったら、その野菜は信用できるもの、価値があるものになるんじゃないかな、と思いSNSでの発信を始めたんです。

これからご自身の野菜をどのように展開されるんですか？

色々と楽しそう面白そうと思ったことはやっていきたいですね。

最近だと、富山の飲食店の方々とコラボもしています。

8月は、1週間限定で、富山市内の飲食店さんと、えごまの葉2枚と無臭ニンニクを使ったハンバーガー、ケールを使ったサラダを提供しました。

次は餃子屋さんと“えごま餃子”をやります。

―パークさんの野菜を買いたいのです！

今はECサイトのみの販売で、加工品以外はほぼ即日完売しています。

これからは畑も増やし、販売数も拡大していこうと思っています。一つのラインとして、パーク印を残していくかもしれないけれど、オイラの野菜を「野菜」として見てくれる人に買ってもらいたいですね。

富山のよいところは？

正直、富山はあまり好きではなかったんです（笑）

でも、帰ってきてから立山連峰が本当にキレイだと思いました。新湊にいた頃は二上山ばかり見てましたが、畑（富山市）から見える山がめちゃめちゃキレイです。富山は景色がキレイなところが多いですね。それと、やっぱり、飯が美味い、魚が美味い。

あと、富山は変わってきている最中だな、という感じがしますね。

―変わったなぁ、と思うところはどんなところですか？

特に、若い世代が変わってきていると感じますね。SOGAWA BASEが出来たり、世界基準なお店が出来ていたり、面白いなぁ、と思います。

イナガキヤストさんは自分がいいなと思うことを写真で発信しているし、東京で編集業をしながら舟橋村の地域活性化をされてる方がいたり、探すともっといるでしょうね。

オイラが気に入っているのは、氷見の「ハンぎょボール」。子供から大人まで、障害がある方も楽しめるし、このルール説明の動画が面白い。こんな動きがもっと広がればいいなと思います。

富山で新たに始めたことは？

富山に来て「アホだな♪」リリック配信をTik Tokで始めました。

YouTubeでの農作業の配信は関東にいた頃からもしていたんですが、週3回定期的に配信するようになったのは、富山に来てからですね。

是非、見て下さい！

大切にしているモノ・コトはありますか？

全部かな？

基本、気に入ったモノしか身の回りに置かない。余計なモノを置きたくないんですよ。なので、ないモノのほうが多い（笑）でも、気に入ったモノを見つけるまでとことん探し、買うとなったら値段高くても買いますね。

昔からミッドセンチュリーの家具が好きで、洋書の本なんかを見て、いつか欲しいなと思ってたんですが、今、一個一個買っています。

あと、この麦わら帽子。

春日部にある創業明治13年の老舗の帽子店さんのもので、オイラがかぶって農作業をしていたのを見てくれていて、インスタで声をかけて下さったんです。それで、自分で作った「パークマン」キャラクターを入れてもらって、コラボで作ったのがコレです。日本に10個しかないです。

パークさん愛用の麦わら帽子

―「パークマン」はいつからいるんですか？

これは7年前、『軟式globe』が復活するタイミングで作りました。

何年先かはわかりませんが、アニメなんかでもがんばってもらおうかな、と考えてます。

シンプルに生きる

最近は、やりたいことをやっているので、目標とか夢とか特にないんです。

やりたくないことはやらない。嫌なものは嫌という。自分がいかに生きやすくするかということを重要視しています。そして、その勇気を持つようにしています。

シンプルに生きる。自分がどうやってその環境を作っていけるかが重要ですね。

移住を考えている方へメッセージはありますか？

人に対してどうこう言える人間ではないので特にないです。じゃダメですよね？（笑）

う～ん、移住したいと思ったら、したらいいんじゃないかな。無責任に聞こえるかもしれませんが、ご自分の人生なので。明日のこと、10年先のこと、20年先のことなんて誰にもわからないし、悩んでも答えは出ないですから。でも、最後のきっかけになるのって、やっぱり支えてくれる人がいるから、なのかな。

ただ、お金がない、家がない、というある程度のどん底を見てきた経験上、最悪な状況で何かを選択するなんてことがマジで一番最悪ですから、余裕のあるうちに決断した方がいいと思います。

例えばサイコロふって決めるとか、明日晴れたら移住しよう、とか。ふんぎりがつかない時ってそんなものだったりするんですよ。

富山のPRをお願いします。

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言っちゃうアホだよ♪♪♪