富山県民になれたことは、私の誇りです

上田 裕美 さん(うえだ・ひろみ)

出身地:名古屋市
現住所:富山市 移住年:2010年
職業:メディカルトリミングサロンオーナー
▷le・Ciel (ル・シエル)ブログ
▷Health care&Design cut Dog Salon Mon trésor(ヘルス アンド デザインカット ドッグサロン モン トレゾール) HP Instagram
▷dog&catsalon Chéri…(シェリ)HP

動物をこよなく愛す、愛知県名古屋市出身の上田さん。 “馬“について勉強する為、富山県に移住されました。現在は病気や怪我をしたペットたちが安心してトリミングが行える「メディカルトリミングサロン」を3店舗展開。動物の知識が豊富な上田さんだからこそ行えるサロンと、かわいい動物たちに囲まれた生活についてお話をうかがいました。

移住のきっかけ

「もともと動物とふれあう仕事をしていたんです。犬と馬の担当をすることになり、真剣に馬の事を勉強したいと思いはじめたんです」
県外のとある牧場を訪れた際に、とてもきれいでしっかりと調教されていた馬を見て、馬の調教ができれば犬のことも解るだろうと考えた上田さん。牧場の人に「ぜひここで働きたい」と伝えると、ちょうど欠員が出るから来て欲しいと即採用になったそう。当時、勤務先の牧場から富山県内の乗馬クラブに人と馬を派遣しているシーズンだったということもあり、勤務地になる富山へと移住することになったそうです。

富山での生活

愛犬たちと少しの荷物を持って、初めて富山県に足を踏み入れた初日。自分の生活する部屋を案内してもらった際、東側の窓から望んだ壮大な立山連峰にとても感動したと振り返ります。その日から毎日、立山連峰を眺めながらの生活が始まりました。馬についての勉強もスタートし、充実した日々を過ごせていたといいます。

富山県での勤務期間が終了した後、愛知県には戻らず富山市内で当時まだ少なかった動物のホテルとしつけのサロンをオープン。病気や噛み癖など、諸事情があり通常のトリミングサロンへ行くことができない犬たちを、格安でカットするサービスも始めました。その後、一緒に働きたいというトリマーさんを雇用し、トリミングサロン「ル・シエル」をオープン。しかし、トリマーさんが間もなくして退職することになり、ご自身でカットに携われるよう勉強を始められたそう。
現在は7名のトリマーさんと一緒にサロン営業を行い、なんとそのうち5名が移住者とのこと。「移住者同士、わかり合うこともあり毎日楽しいです」と話す上田さん。
移住して6年が経った頃、お店が入居していたビルが取壊しとなり、急遽移転せざるを得なくなりました。その為、敷地が広くすぐに住める築150年の古民家を見つけ、富山市の中心部から少し離れた静かなところへお引越し。引越し当初は、お客さんが来てくれるか心配もあったそうですが、3年半が過ぎた現在は、多くの飼い主さん達を交えて広い庭にてバーベキューを開くなど、交流を深めるイベントも行っているそうです。ご自宅では、たくさんの動物達に囲まれて生活しており、飼い主に先立たれたわんちゃんのお世話もされているとのことです。

メディカルトリミングサロンとして

皮膚疾患や内臓疾患、老犬などの施術を獣医師認定でメディカルトリマーの資格を持つ上田さんは「丁寧に、仕上がりよく、長持ち」をモットーに、ほかにはないサロンの経営をされています。また、セミナー講師として全国的にも活躍されています。

dog&catsalon Chéri…にて

あなたにとって富山暮らしとは

富山県は、公園や道路もとても綺麗。土の公園が多かったり歩道の幅が広かったりと散歩もしやすいです。動物を飼ってる方たちのマナーも良いですね。そして何より富山県は、闘犬、闘鶏、闘牛が無い県なんです。本当にいいところだと思っています。「富山県民になれたことを誇りに思っています。」と話す上田さん。うれしそうなお顔がとても印象的でした。

愛犬たちと上田さん
オウムのバブちゃん

・アフガン・ハウンド3匹
・ミニチュアダックスフンド1匹
・ワイヤーダックス1匹
・猫1匹 ・オウム1羽 ・シャモ4羽 ・リクガメ1匹と、多くの動物たちに囲まれて生活されています。。

お気に入りのモノ

商売道具の多くのシザーは、カットによって使い分け