富山の「音」を伝えたい
吉野 智美 さん(よしの・ともみ)
出身地:富山県
現住所:上市町 移住年:2018年
職業:地域おこし協力隊
上市町地域おこし協力隊の吉野智美さん。富山県出身ですが、神戸で4年、千葉県で18年生活され、移住を思い立ってから4ヶ月で上市町にスピード移住されました。そのエピソードと、移住後の暮らし、これからの希望をお伺いしました。
スピード移住まで
吉野さんは、神戸の大学を卒業後、東京都内でお仕事をした後、浦安市で起業。同時に子育てもしていらっしゃいました。
子育て環境を考え2018年9月に移住をしようと思い立った時、友人から「富山くらし・しごと支援センター」の存在を教えてもらったそうです。早速、有楽町オフィスで相談。10月に移住旅行へ参加。同時に富山でのお仕事を探している時に、「上市町地域おこし協力隊」の募集に目が留まり応募したそうです。11月に面接、そして12月に移住し、2019年1月から上市町地域おこし協力隊として活躍しています。
田舎暮らしのよさ
上市町へ移住したのは、ぼんやり田舎暮らしをしたいと思っていたからだそう。また、占い師としての顔も持つ吉野さん。上市町は土地のエネルギーが強く良い場所だったので最終的に上市に住もう!と決めました。また、お子様のためにも、小規模小学校のある場所がよかったそうです。
音と緑のある生活
いつもどこかで水の流れる音が聞こえ、田園風景が広がる、そんな景色の中での生活が気に入っているとのこと。少し疲れた時は森林セラピー基地*の一つである眼目山立山寺を散歩すると気持ちが落ち着くそうです。
都会の喧騒から離れ、近隣の音や、配慮の必要性も減り、自然の音の中で気持ちよく生活していらっしゃいます。
*森林セラピー基地:「科学的エビデンス(証拠)に裏付けされた森林浴効果」を得られるとして認定を受けた場所。
地域おこし活動
地域おこし協力隊の仕事を通じて、地元の方や農家の方とのお付き合いが多くなり、そこから県内のいろいろな方とのつながりが増えていったそうです。
今では、吉野さん主導で、県内各市町村の地域おこし協力隊と連携し、イベントの企画・活動をされています。その活動として、2019年10月に小矢部市、11月には舟橋村にて、各地域の特産品・食材、またそれらを使った料理を出店されました。小矢部市は「入善さつまいもチップス」、舟橋村は「上市里芋と庄川ゆずのゆずみそ田楽」でした。2020年2月(予定)には上市町開催の「剱岳雪のフェスティバル2020」でも出店されるそうです。
また、富山県の移住動画部にも参加し活躍していらっしゃいます。
どんな動画が完成するか楽しみですね。
音のある文化
ゴスペルやジャズが大好きな吉野さん。富山県内にゴスペルやジャズが聴こえる、歌える場所を増やしたい、という夢があります。富山に演劇文化が根づいているように、音楽文化がもっと広がればいいという思いもあります。
そして、いつかご自身の占い専用のスペースを作りたいとのこと。インテリアや相談者との距離感のみならず、その空間に流す音にもこだわりがあるそうです。
移住を考えている方へのメッセージ
「都会から移住をし、パーソナルスペースが出来たことがとても良かったことでした。東京では電車で1~2時間通勤し、ほとんど一人になれる場所がなく、今思うと息が詰まっていたのではないかと思います。一人の時間を作ることが出来、ずいぶんストレスが減りました。
反面、都会より人口が少ないため、密な人間関係になるので、上手く人と付き合っていくことが必要だと感じています。その手段の一つとして、富山弁をなるべく多く話すよう心掛けています。
また、富山はアウトドアを楽しめる場所がたくさんあります。私も息子と釣り、テニス、スキーを始めたいと思っています。今はドライブで県内めぐりを楽しんでいます。
移住を考えていらっしゃる方、都会の生活に疲れたら、是非一度富山に来てみて下さい!」
そんな吉野さんの信念は、ガマンしないこと。お金のために働くのではなくやりたい事をする、自分を大切にする、ことだそうです。