砺波地方の歴史や文化の調査・研究活動を行っている「砺波土蔵の会」の代表でもあり、「空き家再生等推進協議会」の委員長でもある尾田さん。「とにかく住みやすい」という砺波市の良さを聞かせてくださいました。
空き家の増加
砺波市でお肉屋さんを営む尾田さんは「空き家再生等推進協議会」の委員長として、空き家の再生に取り組んでいらっしゃいます。「2010年には散居村の民泊ツアーを開催するなどしてきました。ボランティアとして、できる範囲で空き家に興味を持ってもらえるような事業や、情報提供をしています」。
現在砺波市の散居村は空き家が330件ほど。それでも様々な理由から手放さない、もしくは手放せない持ち主が多いのが現状です。また不動産にとってもメリットがあまりないこともあり、なかなか扱ってもらえず情報が表に出にくいことも空き家が減らない理由のひとつとなっています。
ではどのようにして情報を得ることが良い方法なのでしょうか?「まずは砺波がどういう場所か知ってもらうことが必要です。民泊もできるので、そういったツアーなどに合わせて一度来て欲しいです。できればシーズンごとに(笑)その中で地元の人と話をして得られる情報もたくさんありますよ」。
奥さまとご一緒にお話を聞かせてくださいました
住みやすさが特徴
砺波は「とにかく住みやすい町」と話す尾田さん。自然の中で田舎暮らしを楽しむ生活をしながらも、車ですぐのところに商業施設もあり特に不便も感じないそう。
「砺波は2015年の「住みよさランキング(東洋経済)」でも8位にランクインしています。最近では近くに大きなショッピングモールもできたので、また一段と便利になりました。それでもやっぱり自然の中でゆったりと過ごせるのが砺波のいいところ。その田舎の快適さと、都会的な便利さのバランスが良い町です」。
地域の付き合いの大切さ
もちろん、地域内での活動や行事もたくさんあります。そういったものに参加して、実際にご近所の方々と顔を合わせ、地域に馴染むことも必要です。
「田舎なので、ご近所づきあいもあり包容力のある町です。なので移住してこられた方には、「地域に馴染んで行こう」というお話をします。お祭りや江ざらいなど地域で行う行事が多いので、そこに参加することで地域の方々との信頼関係が生まれます。町のことで困ったら、ご近所の方や町内会長にも気軽に相談してください」。
尾田さんが営むお肉屋さん
取材中、地元の方がお買い物にいらっしゃいました
芸術家にぴったりの環境
2014年に砺波市にUターンした彫刻家の嶋田秀男さんは尾田さんの紹介で一軒家を購入。嶋田さんのギャラリーを伺った際には、お二人が楽しそうにお話をされている姿が印象的でした。
家と家との間が離れている散居村。尾田さんは、ものづくりや音楽活動の練習などにも音を気にせずに活動できるので、嶋田さんのようにものづくりをされている方にもぜひ来て欲しいと話します。「この距離感だとお互いに音の心配をしなくていいですし、何より作業時間に集中することができます。作品を作る期間はこちらに住むというような二地域居住の暮らしも可能です。感性を持った若いアーティストの方がきてくれたら嬉しいです」。
尾田さんの紹介でアズマダチを購入し、2014年に移住した嶋田秀男さんのギャラリーで
教えてあげる!地域の情報
NPO法人砺波土蔵の会
尾田さんが会長を務める、NPO法人砺波土蔵の会。砺波の歴史、民俗、考古学、石仏、地理、動植物、宗教、教育など、小さなものにもスポットを当てて生涯学習として学べる活動をしています。
移住へのこだわり
砺波野イベントカレンダー
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