富山県入善町出身の米原庸介さんは、美大を卒業後、東京の表参道や渋谷、ニューヨークのレストランなどで料理の腕を磨きました。
東京都出身の佳奈さんとは音楽イベントで出会い、2012年に結婚。
お子さんが生まれたのを機に入善町へUターンし、2015年5月、同町のまちなか交流施設うるおい館1階に『TREE(ツリー)』をオープンしました。

 

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—カフェをはじめたきっかけを聞かせてください。

(庸介さん)
予備校時代、カフェでアルバイトをし、料理や飲食店のおもしろさを知ったのが最初でした。
美大では建築学科を専攻。
卒業後、一度は設計事務所に就職しましたが、やはり自分の手を使ってモノづくりをしたいと思い、料理の道を選びました。

いつか自分で店を出すことを目標に、「いろいろな店を経験した方が将来にいきる」という先輩からのアドバイスもあり、カフェやバル、エスニック料理店など幅広く経験しました。
海外の店も経験したくて、ニューヨークのレストランでは味だけでなく、盛りつけや雰囲気などもすごく刺激になりました。
日本食の繊細さとはまた違った、潔さがカッコいいんです。

 

—富山へUターンした理由を聞かせてください。

(庸介さん)
富山は生まれ故郷ですし、いつかは帰ろうと考えていましたが、決めたのは、子どもが生まれた時です。
東京は魅力的な街ですが、子育ての環境としては、自然が豊かで、のびのび成長できる富山が良いと思いました。
そろそろ自分の店を出したいと思っていたところで、タイミング的にもちょうど良かったです。

(佳奈さん)
都会には、カフェだけでも星の数ほどがありますが、移り変わりも早いです。
お客さまとの距離が近く、地域に溶け込みながらじっくりやっていくなら、富山がいいと思いました。
また、富山はごはんが美味しいことも理由です。
お米も、お魚も、野菜やフルーツも、水がいいからかなんでも美味しいですね。

 

—オープンしたカフェについて聞かせてください。

(佳奈さん)
店名の『TREE(ツリー)』は、木陰のような空間でひと休みしてほしいという意味合いでつけました。
入善のまちなか交流施設内にあり、地域の人が気軽に寄れるお店にしたいと思いました。
設計は、木と無機質な素材を組み合わせ、スタイリッシュだけど温もりのある空間がコンセプトです。
ストリートやオープンカフェの雰囲気を出したくて、入口側はガラス面を大きくとってあります。
テーブルなど、家具の一部はセルフDIYで仕上げました。

(庸介さん)
メニューは、フレンチやイタリアンをベースにした創作料理です。
お酒はビールとワイン。
料理と一緒に、ワインを気軽に楽しんでいただければと、ワインの種類やワインに合う自家製のチーズなども用意しています。
また、アート作品とのコラボも特徴。
店内には、現代アートや家具の若手アーティスト作品を展示・販売しています。
自分が美術を志していたこともあり、若いアーティストに発表の機会や作品が売れるよろこびを提供できたらと思い、はじめました。
これが、予想以上に好評で、今は作品が足りないくらい。
店の雰囲気との兼ね合いもありますが、作品は随時募集中! 気軽に声をかけてください。

 

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—富山(入善)暮らしの感想を聞かせてください。

(庸介さん)
富山に帰ってから、子どもとよく散歩をするようになりました。
カエルを見つけて手にのせたり、水たまりでわざと飛び跳ねたり、子どもにとっては目の前の自然はすべて遊び道具になるようです。

(佳奈さん)
入善に来て驚いたのは、星がきれいなこと、田んぼが多いこと。
また、日常生活では車がないと不便なので、こちらに来てすぐに教習所へ運転免許を取りに行きました。
私には初めて住む土地で、文化や習慣など東京とは勝手の違うことも多いですが、不安より、ゼロからスタートする感じで、ワクワクする気持ちの方が大きかったです。
ご近所の方にも親切にしていただいています。
東京でアパート暮らしの時は、隣にどんな人が住んでいるのかも知りませんでしたが、ここではみんなが知り合いみたいな感じですね。

 

—今後の目標を聞かせてください。

(佳奈さん)
カフェについては、結婚式の二次会などパーティーも受けていきたいと思っています。
お料理から演出までトータルプロデュースでお手伝いします。気軽に声をかけてください。

 

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