平成18年に、富山県射水市にUターンした鷲本さんは、現在は、地元富山のプロバスケットボールチーム「富山グラウジーズ」のエンターテイメントダンスチーム「G.O.W(ゴー)(Grouses Of Win)」のプロデューサーをし、更に、自らもプロダンサーとして活躍しています。
プレー中は、コートサイドで声援を送っていますが、ハーフタイムやタイムアウトで選手がベンチに戻ると、チーム全員でコートに駆け出し、元気なダンスで華やかに会場を盛り上げています。
1ゲームに披露するダンスは、5〜6種類もあり、その曲選び、振り付けや衣装まで、全て一人で担当しているそうです。
ダンスをプロデュースする際には、「選手と観客に、元気と勇気を与え、「富山グラウジーズ」が勝利すること」をイメージしているそうです。
ダンスチームメンバーは、15人。
オーディションで選考したそうですが、小学生から社会人まで、幅広い年齢層で構成されています。
中には、ダンスをはじめて間もないメンバーもいたので、必死で指導したそうです。
中学生から新体操をはじめた鷲本さんは、高校卒業後には、アメリカのダンススクールに1年間留学し、留学中には、みごと「LA Dance Force Comptetition 全米決勝」において、ジャズヒップホップ部門やオープン部門の金賞を受賞しました。
帰国後上京し、アメリカで培った経験を生かして、アーティストのコンサートに、ダンサーとして出演するなど数々のイベントで活躍しました。
その後、平成18年夏に、「新たなダンスの方向性を見つけたい」との思いから、ふるさとに戻って、それまでの経験を生かしてダンスを続けることを決意しました。
富山に戻ってから、すぐに、高校時代の新体操の指導者に再会したところ、その指導者から、NPO法人新湊カモンスポーツクラブでダンス教室を開催してみないかと言われたそうです。
その新湊カモンスポーツクラブでは、「ストリートジャズダンス教室」を開催したり、富山市内の「STREET DANCE STUDIO BOOGIE DOWN(ブギーダウン)」では、「ヒップホップジャズダンス教室」を開催したりするなど、多忙な日々を過ごしています。
現在の気持ちをうかがったところ、鷲本さんは、
「富山県は、ダンス人口が少ないイメージだったので、最初は不安でしたが、今では、多くの方々に受講していただいて、うれしく思っています。」とおっしゃっていました。
富山に戻った印象については、
「自然が豊かですね。また、食べ物や水、空気がとても美味しいです。
地元の射水市は、ブリやホタルイカ、シロエビなどの美味しい魚介類が豊富で、特に、ベニズワイガニは、好物の一つです。
富山へUターンした理由の一つは、美味しい味覚があったこともありますね。」と答えていただきました。
また、「私は、ダンス指導をしていますが、ダンスも含めて、富山県内には、男性も女性も活躍できる場が多くあると思います。
富山でチャレンジすることも、良いと思いますよ。」と、ご自身の活動を振り返りながら答えていただきました。