眼鏡行商人「EYEWEAR Conte」を営む長子宏樹さんは島根県出身。
名前のとおり、お客様のもとに出向いて、眼鏡フレーム・レンズの販売、フレームの修理・調整を行っています。
ユニークな販売スタイルや、富山暮らしについて伺いました。

 

10長子 宏樹さん

 

—富山に住むきっかけは?

高校生まで島根県松江市で育ち、岡山県の大学を卒業後、コンタクトレンズ会社に就職しました。
名古屋、高松、松山、豊橋などいくつもの都市を異動し、2000年、富山へ異動になりました。
富山は、生まれ育った松江と環境が似ています。
獲れる魚の種類、飾り蒲鉾の技術など食文化に共通点があったり、空がグレーがちな天候も似ています。
また、どちらにも陸の孤島的なイメージを感じます。
人によっては、ネガティブな印象に感じるかもしれませんが、それが居心地がよく、住みやすいのかもしれません。

 

—眼鏡行商人を始めるまでのいきさつを教えてください。

富山ではコンタクトレンズの販売を担当した後に、同会社の眼鏡店の店長を務めました。
約4年後の2006年9月、そのお店は閉店。
富山に住み続けたい、眼鏡店をしたいと言う思いがあり、同年11月に独立しました。
2012年から現在のスタイルで行っています。
もともと営業職だったので、行商人は自分に合っていると思います。
お店でお客様をじっと待っているのが性分に合わないのもありますが、お客様ひとりひとりに合わせた眼鏡を作りたいと思っていました。

レンズは機械や視力測定で測った度数本位ではなく、眼鏡を使う環境の明るさや見るものとの距離、使用する時間など、細かく聞いて合わせます。
より快適に使っていただけるよう、掛け心地の調整も行います。
できるなら、お客様が眼鏡を使う現場に行って度数を合わせたいくらいです。
フレームは既存品とオーダーメイドがあります。
他の人と同じことをしたくないので、インポートの珍しいものが多いです。
お店のブログに掲載している連絡先やSNSなどに連絡をいただければ、お客様の元へ伺います。

 

—苦労されたことはありますか?

気候や風土には違和感がありませんでしたが、はじめは県民性に戸惑いました。
県外の人に対して警戒心が強い印象がありました。
富山県の人は、昔から売薬業で外に出ることには慣れているけれども、外から入ってくる人に慣れていないのかなと感じました。
でも、付き合いが始まると、良い人が多いです。困った時に相談できる人が多い。
これまで色んな土地に転勤し、他の都市でも人付き合いはありましたが、富山の友人たちとのつながりはより深いです。
富山を終の棲家にしたいと考えています。

 

—移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。

初めは戸惑ったり、我慢することも多いと思いますが、まずは1年間その土地で頑張ってみると良いと思います。
また、富山を移住先に考えている方へは、富山の人から話しかけてくることはなかなかないので、
積極的に自分から話しかけることをおすすめします。

 

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