—富山に移住される前はどこで何をされていましたか?

「茨城県に住んでいましたが、大学卒業後、就職のため単身埼玉県に引っ越し、オートバイ関連の会社でオートバイの映像制作に携わっていました。
私の父が魚津市の出身なので、幼いころから実家がある富山によく遊びに来ていました。
そこで親戚から『誰かいい人を見つけてきて、一緒に住もうよ』と言われていましたが、まさか本当にいい人に出会えて富山にIターンするなんて、とんだラブ・ハプニングですよ」

ご主人とは仕事を通して知り合い、平成19年12月にご結婚。
「家庭を築くなら都会より自然豊かで環境の良いところがいい」と大阪出身のご主人から提案、二人で富山に移住することを決意したそうです。

「その際、『くらしたい国、富山』定住・交流促進サイトなども参考にしました。
でも私は、大阪や東京の都会でしか生活したことのない夫が、富山で生活していけるのかとても心配でした。」

 

16溝口千穂子さん

 

—実際に生活して、いかがですか?

「富山への移住後、住居の近くで野生の猿やカモシカと遭遇して、カルチャー、いや、ネイチャーショックを受けていました。
また、夫は青年会に加入して、比較的同世代の地域の人たちと出会い、その独特なライフスタイルに、刺激を受けたそうです。」

 

—ところで、就職活動はどのようにされたのでしょうか?

「富山に移住すると決めてから、富山県東京Uターン情報センターで情報収集を行った以外は、通常の転職活動と同様で、企業に履歴書を送り、面接を行いました。
富山県東京Uターン情報センターでは、企業の情報だけでなく、その企業に就職してからのライフスタイルまで一緒にシミュレーションしてくださり、富山の生活を満喫できるようアドバイスも頂きました。」

 

—北陸の冬について、厳しいと言われませんでしたか?

「はい。私は、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツも大好きなので、むしろ喜んでいます。
何よりも富山は海・山の観光、食材が充実しているし、自然と触れ合えるイベントが季節ごとにやってくる、というか、四季の移り変わりそのものがイベントのようなもの…夫はこの前の川魚手づかみ大会で、子供のようにはしゃいでいました。」

 

最後に休日の過ごし方について伺いました。

「近所でありながら、野山を散策している気分にさせられる自然豊かな小道をジョギングするなど、のんびり過ごしています。
富山に来る前は、二人の休日が重ならないことが多かったので、一緒にいる時間は少なかったけど、今は平日の帰宅時間も比較的早く、二人で過ごす時間が増えて嬉しいです。
また、ほんの家庭菜園のつもりがまわりの人々のアドバイスのおかげで次第に本格的になってきて、農業の域に達しつつあります。
夫婦で田植えや稲刈りなどの農作業の手伝いもするんですよ。
特に夫は、食料自給率の低下や食の安全の問題などの解決には、農地や生産力の確保が必要だと、農業のことを積極的に考えているみたいです。」
溝口さんご夫妻のグランドデザインは、ここ富山から始まっています。