生まれ育った長崎県で小学校の先生をしていた笹野瞳さんは、結婚を機に富山へ。
「すてきな地球、すてきな社会をこどもたちに」をコンセプトとしたママン・プワールを立ち上げました。
食と農に関わる様々な活動をされています。
また、事業のひとつ「お産の学校」では、出産・子育てに関する講座やヨガのプログラムを行い、楽しいお産のサポートをされています。

 

16笹野 瞳さん

 

—お産の学校を始めたきっかけは?

妊娠する前に、九州で出産がテーマのイベントに参加しました。
自宅出産や、助産師さんの話を聞いて、出産に対するイメージが、ガラッと変わりました。
将来、出産するときは勉強して産みたいと思いました。
ですが、実際に妊娠して、お産の情報を調べても求めていた情報が得られませんでした。
あるとき、mixiで自宅出産した方と知り合い、その方とお産の勉強会を始めたのが最初のきっかけです。

2010年に長男を自宅出産しました。
助産師さんは、私の産む力を信じてくれて、「上手よー」としか言わず、黒子という感じで、夫と赤ちゃんと3人で産んだという感じでした。
赤ちゃんが降りてくるのを感じながら、身体がどう動くと、どう力を入れると、するんと産めるかが分かるんです。
自然にまかせて産みました。
自分には、こんな力が備わっていたのか、赤ちゃんに備わっている力もすごい!
自分の力で産んだことは、自信につながりました。
前日まで2人で寝ていたベッドに、その日から間に小さな自分の子がいることがうれしくて幸せで、その日の夜のことは今でもはっきりと覚えています。

出産後、教師に復帰しようと思っていましたが、子どもの成長の瞬間をそばで見ていたいと思いました。
また、お産や子育ての楽しさを伝えたいと思い、教師には戻りませんでした。
以前は専業主婦にいいイメージを持っていませんでしたが、主婦の仕事はかけがえのないものだと分かりました。
今は自分から「専業主婦です」と言っています。
子育てはすごく楽しいです。こんな人生が待っているとは思いませんでした。

また、出産してから、食やお金の流れ、政治の仕組みに興味が増してきました。
出産後もお産を語る会として、自分が妊娠中に知りたかったことの講座や体験談を聞く会を度々行っていました。
そして、2011年9月にお産の学校第1期をオープンしました。
ママと助産師さん、産婦人科とが対等な関係になり、ママと赤ちゃんにとっていいお産を富山県内に広めたいと思います。

 

—ママン・プワールを立ち上げたいきさつは?

子育てを楽しみながら、社会貢献ができて、収入を得られる会社を作ろうと、子育て中のママ5人で立ち上げました。
特に食についての活動が多いです。
富山県の野菜の自給率は最下位とも言われますが、実は県内の市場に出ずに、都心部に出荷している場合が多々あります。
私たちの活動は、生産者さんを訪ねたり、お話会を開いたり、彼らの作ったものを使ったお料理を提供したり…生産者さんと食べる人をつなぐ役割です。
富山県内の食材を県内の人に食べてほしい、食べ物はどこから来るか関心を持ってもらいたいです。

 

—富山の暮らしはいかがですか?

長崎県は山と海が近くて狭い県なので、富山の平野は広々していると思いました。
しかも、三方に3000m級の連峰があり、富山湾は深い。かっこいいと思います。
暑いのが大好きで寒いのが苦手なので、実は冬は好きではありませんでした。
曇り空が多く、お日様がなかなか見れないのも辛いですね。
でも、必ず暖房がついているので、室内は長崎よりも暖かいかもしれません。

雪は音もなくしんしんと降り、1日で景色が変わるので、感動します。
雪が積もった晴れの日の景色は綺麗で好きです。雪かきも楽しいです。
富山に来て冬が好きになりました。
富山の人は優しい人が多いです。
住みやすいし、子育てに良い環境だと思います。

 

—富山へ定住をお考えの方にメッセージをどうぞ。

自然を満喫してほしいです。
食べ物が美味しくて、お鮨は最高です!

 

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