2006年に東京から家族三世代で富山に移住した森田由樹子さんは、北海道札幌市生まれ。
1984年に北海道大学を卒業後、東京の大手新聞社に入社しました。
秋田支局から始まった記者生活は、ほんとうにハードで、特に、東京本社に転勤になってからは、午前0時前に帰宅することはほとんどありませんでした。
ただ、若い頃は、ハードな仕事も苦痛ではなく、たまの休暇に友人と海外旅行に行くのが、楽しみだったそうです。

そのような生活が一変したのは、1993年に双子の男の子を出産してからで、子育てと仕事の両立のため、夜勤のない職場に希望異動しました。
そこが、求人媒体を発行する職場。
Uターン・Iターンした人や、多くの起業家に出会って取材を重ねたことも、現在の生活に影響を与えたといいます。

 

さらに、仕事を通して「旅行の楽しみ」も知るようになりました。
女性読者を対象とした「体験型旅行」を企画・実施し、同行記事も書く経験をする中で、「感動する旅、おもしろい旅」のイメージが、徐々に固まってきました。

 

旅行会社が実施する視察などに参加する機会にも恵まれ、また、全国の地域おこしの現場やツアー作りの現場に触れることができ、旅行関係者と多くの交流ができたのも、この仕事のお陰だそうです。

 

17森田由樹子さん

 

プライベートでも、森田さんは、雪とともに育ってきたので、毎年必ず、お子さんたちを友人家族と一緒にスキーに連れて行きました。
そのほか、ラフティング、カヌー、スノーシュー、ドルフィンスイムなど、自然に触れあう多くの体験を子供たちと一緒にし、また、旅の経験を重ねるうちに、森田さんは、エコツアーに興味を持つようになりました。
屋久島、白神山地、知床、御蔵島、沖縄など、様々なエコツアーを体験し、学びと環境保全につながる新しい旅のスタイルに感銘を受けたそうです。

2005年に、同期入社のご主人が、富山支局に単身赴任されたことから、森田さんも、よく富山に訪れるようになりました。
次第に、海、山、圧倒的な風景を始めとする富山の魅力に惹かれ、家族で相談して富山に移住し、住宅購入することを決意しました。
子どもが中学校に入学する時期であったことから、教育環境の良さも気に入ったそうです。

 

ご主人のご両親は、富山県出身ですが、仕事の関係で新潟での生活が長かったそうです。
小さい頃、富山にいたご主人も、お父さんの転勤が多く、高校は、新潟県内の高校でした。

森田さんが、双子のお子さんを出産してからは、ご両親は、新潟から東京に転居し、お孫さんの世話をしていました。
しかし、森田さんの富山での住宅購入に併せて、三十数年ぶり富山県にUターンし、三世代で暮らしています。
中学入学と同時に富山に来た子供達も、すぐに地元のサッカーチームに入り、友達も増えて富山での生活を楽しんでいます。

 

新聞社を早期退職した森田さんは、富山市に移住後、旅行業起業を目指し、すぐに「とやま起業未来塾」に入塾しました。

せっかく富山に住んだのだから、富山で多くの人と人をつなぐ仕事をしたい。
旅と、環境保全と、人の出会いと、地域の活性化と。
そんな思いから、2008年2月に富山県を舞台にしたエコツアー等のため、旅行会社「株式会社エコロの森」を創業されました。

森田さんは、思い出に残る体験・体感・発見・感動、そして触れ合いの旅を中心に、富山の豊かな自然、歴史、文化を感じていただくためのツアーを企画、催行しています。
富山の豊かな食文化に触れる旅、写真家といく撮影の旅、スローライフを楽しむ旅。
皆さんも、参加してみてはいかがでしょうか。

 

富山県について聞いてみたところ、森田さんは、「何より豊かな自然環境が素晴らしく、食べ物もおいしいし、歴史や文化的にも感動することがたくさんある」といいます。

ほかにも「生活する上でも教育環境、住環境にも恵まれている」、「コンパクトな県であるため生活の利便性が良い」、
「そのために人と人とのつながりが作りやすく多くの出会いがある」、「東京や大阪などの都会とのアクセスがよく、隔絶されていない」、「地方の特性を生かした仕事ができること」など、たくさんの良いところがあると話していました。

 

▶︎「とやま起業未来塾」
▶︎「株式会社エコロの森」