01松田 小百合さん・小西 紗希さん

 

京都府出身の松田小百合さん(写真右)と、滋賀県出身の小西紗希さん(写真左)は、共に富山大学 芸術文化学部の卒業生。

現在は、南砺(なんと)市の城端(じょうはな)地区で、 松田さんは手作りアクセサリーとセレクト雑貨のお店を、小西さんはフリーでアニメの制作のお仕事をされています。

お二人は、城端の古い町屋で開く「じょうはな はなまるしぇ」の仕掛け人でもあります。

 

 

—城端地区に定住しようと思ったのは?

(松田さん)
城端を初めて訪れたとき、歴史ある町並みが京都に似た趣で、親しみを感じました。
のんびりとした雰囲気も好きで、直感的に、「この町でモノづくりがしたい」と思いました。
最初はドラックストアでアルバイトをしながら、タティングレースを製作していました。
城端にずっと住みたいと思うようになったのは、自分のお店を開こうと決めたころからです。

(小西さん)
私は就職がきっかけです。
城端に本社のあるアニメの制作会社に入社し、社員寮に住んでいました。
当時は、寮と職場の往復だけで、 町のことはほとんど知りませんでした。
フリーで、自分のペースで仕事をするようになってからは、
少しずつ町のことが見えてきて、城端での暮らしが楽しくなりました。

 

—お仕事について聞かせてください。

(松田さん)
2年前に城端のまちなかにお店を開きました。
店名の「CHINOCO(チノコ)」は、私の学生時代からのニックネームで、小さな女の子という意味です。
「大人の女性になっても、かわいいものを持ち続けてほしい」という想いを込め、そのまま店名に使いました。
店の建物は、以前は酒屋さんだった空き店舗を改装。
店内には、セレクト雑貨やファッションアイテムをたくさん置いています。
その片隅で、タティングレースのアクセサリーや作家オリジナル作品を販売しています。
タティングレースのオーダー製作やレース編み教室の受付も行っています。

(小西さん)
アニメの作画の仕事をしており、オファーはほぼ100%東京のプロダクションからいただいています。
アニメ業界は、仕事の数や効率を考えれば、東京にいる方が絶対的に有利です。
ただ、業界全体の賃金が低く、物価の高い都会では、暮らしていくだけで一杯いっぱいだと聞きました。
地方で、フリーになってもオファーをもらえるのか不安でしたが、
お店を開く松田さんに刺激を受け、自分も挑戦しようと思いました。
最近少しずつオファーが増え、「地方でもアニメの仕事ができる!」と自信になっています。

 

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—富山暮らしの感想を聞かせてください。

(小西さん)
今は、城端で空き家になっていた一軒家を、松田さんと二人でシェアして暮らしています。
都会では考えられない低家賃です。野菜や魚など、食べ物も安くて新鮮です。
作画の道具など近くで手に入らない物は、ネットか、車で市外に買いにいきます。
城端では、パソコンか車の運転の技能があると、より暮らしやすいと思います。

(松田さん)
城端の方々は、「地域のつながり」をすごく大切にされています。
統一性のある家並みは、その表れのひとつだと思います。
畑でとれたものをお裾分けしていただいたり、ご近所と協力して除雪をしたり、土地のあたたかさを感じながら暮らすことができます。

 

—お二人が企画する「じょうはな はなまるしぇ」について聞かせてください。

(松田さん)
はなまるしぇは、明治に建てられた町家「じょうはな庵(いおり)」を会場に、手作り品やワークショップを集めたイベントです。
今年初めて開催し、 第2回は2015年11月28日(土)・29日(日)の予定です。
県外出身者の視点で、富山の“はなまる”をあげたいものをいろいろ集めてご紹介します。

(小西さん)
私は、告知チラシの制作と当日会場でクリスマスカード作りのワークショップを担当します。
南砺市でモノづくりやお店をされたい方、古い町屋の中を見てみたい方にも気軽にお越しいただきたいです。

 

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—今後の夢や目標を聞かせてください。

(松田さん)
城端に住んで3年、すでに幾つかの夢が叶いましたが、今後も手作りにこだわった企画で地域の活性化に役立ちたいと思っています。
まるしぇ等を通じて、空き店舗を減らすような取り組みをしていきたいです。

(小西さん)
今度、市が行う「なんと市民学遊塾」で、市民講師を務めます。
松田さんは起業の講座、私はイラストの講座をそれぞれ開きます。
以前なら尻込みしていましたが、城端でさまざまな経験をし、気持ちの持ち方が変わってきました。
幅広いことにチャレンジし、地域おこしの活動にも関わっていきたいと思っています。

 

▶︎アトリエCHINOCO
▶︎じょうはな はなまるしぇ(facebookイベントページ)