生まれも育ちも大阪という川上さんが富山に住むことになったのは、ご主人の故郷だったから。
大阪の税務署職員時代に出会って結婚し、夫の転勤にとともに京都で暮らし始めた川上さんですが、富山で一人暮らしをする夫の母が心配だったこと、そして広々とした環境で子供を育てたいという思いが重なり、富山への移住を決意しました。
平成13年春に、富山市内で家を新築し、母との同居をスタート。
現在は夫と子供3人、姑との6人暮らしです。

 

01川上香織さん

 

—富山の印象は?

引っ越す前は、空気がきれいで魚が美味しくて…という一般的なイメージ。
ゆったりしていて子育てには良い環境だなと思いました。
実際に暮らし始めると、子供を遊ばせるのにちょうど良い公園がたくさんあることに驚きました。
京都の嵐山に住んでいた時は、家の近くに公園はなくて。観光地はたくさんあるのにね。

 

—富山の暮らしはどうですか?

どこでも車で出かけられるのが便利ですね。道幅が広くて運転が楽。迷った時もすぐに引き返せます。
京都では、駐車場が遠かったり、Uターンでできなかったり。なかなか気軽に乗れなかったので。
富山は、物価は安いし、野菜は近所の方からもらうことも多くて、助かる一面です。
ただ、ガソリン代や灯油代、冬用タイヤ(!)など、これまで以上に費用がかかる部分もありますね。
地域のつながりは深いと思いますよ。「本家・分家」という言葉も、富山では生きていることに驚きました。
言葉は慣れるまでは大変でしたね。
でも、少し話しをすると、話の内容からすぐに知り合いの知り合いにつながっていく。
人のつながりが濃いな〜と思う瞬間です。

 

結婚後に夢だった花に携わる仕事を始めた川上さん。
花との出会いは、税務署職員だった20代初め。
フラワーアレンジメントを習って感動したことがきっかけでした。
結婚して京都に移り住んだ25歳の頃、ホテルや花屋で仕事をしながらキャリアを積み、平成11年、京都でフラワーアレンジメントの教室をスタート。
富山に移住してから1〜2年は教えることをいったん休み、花屋でアルバイトをしながら教室再開の準備をしていました。
再スタートしてからは、教室で教えるほか、花の委託販売や、ディスプレイ用花のアレンジなども始めています。
仕事再開の後押しになったのが、富山の環境。
保育園が充実し、子育てママが働きやすい環境だと実感したといいます。

 

教室を再開してから、仕事の幅も広がっていますね。
誰でも花に癒される瞬間があると思います。ふと日常の慌ただしさを忘れるような瞬間ですね。
教室でもそんな、さりげない非日常の空間を演出することを心掛けています。
実は3年前から陶芸を始めたのですが、自分の花を生ける花器を創ることが目標なんです。
花を見て、そこから湧き上がるイメージをもとに土をこね、花器に仕上げる。
来年の秋には、自作の花器に花を生ける展示会を予定しています。

 

新しい土地で暮らすには、まず「自分から壁を作らないこと」と話す川上さん。
日々の暮らしにも夢にも壁を作らず、どんどん飛び込んでいく姿勢が、可能性の花を開かせていくようです。
▶︎フラワーGreen Bell