特定重要港湾伏木富山港の富山新港に隣接した埋立地に新たに誕生した住宅地「海竜町」に、門嶋さんのご自宅があります。
山歩きも趣味の門嶋さんは「目の前に剱岳が見える絶好の地に魅せられました」とおっしゃる。
「この町は若い人が多く、ご夫婦の年齢も30〜40歳台ですよ」とのこと。

 

36門嶋 政巳さん

 

富山県新湊市(現射水市)出身の門嶋さんは、国家公務員として主に関西で勤務され、住まいの大阪府枚方市から、平成14年に富山県にUターンされました。

「22歳まで富山にいたが、38年豪雪を機に富山の冬のどんより曇った気候が嫌いで県外に出ました。
しかし、年とともに、時間がゆっくり流れる富山の良さがわかってきたし、最近は雪も少なく除雪対策も良いし、なによりも魚が新鮮で水がおいしいのが魅力です。
利便性を求めれば都会かもしれないが、自然環境の良さや故郷に残る伝統の祭りなどたくさんあり、やっぱり富山がいい」と応援歌をいただきました。

門嶋さんのライフワークである絵画の制作は、故郷越中の原風景をテーマとして取り組んでおられますが、今は筆が進まないとのこと。
他に興味を感じるものが多くあるからかもしれません。

奥様も同じ新湊のご出身。
「子供が独立した後、夫から富山への移住の相談を受けた時は、友達と別れるのはいや、田舎の因習に抵抗があると反対しました」。
しかし今では「友達からの電話には、富山の自然の恵みや住みやすさをPRしている」とのことです。

門嶋さんは「自分は10代までと退職後の60代に富山に住み、働き盛りを県外で過ごしたことになり、地方自治体には負担を強いていることに負い目を感じることがある」とのことで、現在は町内の世話役など地区活動に取り組んでおられ、奥様もボランティア活動に参加しておられます。
地域とのかかわりを持つことは、自身の心と体の健康のためであり、老化を防ぐためとのことです。

「北陸の冬の厳しさは、春から秋までの素晴らしい季節を感じるためのスパイス」と理解すれば納得できるようです。
お住まいの射水市海竜町周辺は、平成24年度完成を目指す新湊大橋(仮称)、元気の森公園、パークゴルフ場、ジムを備えた温水プール、海水浴場、マリーナなど魅力的な施設が一杯。
「孫が遊びにきたときにも、遊園地がなくてもこの恵まれた環境と自然の中で十分楽しめますから」との心強い言葉をいただきました。