射水市の新湊キリスト教会の牧師、星野弘治さん孝子さんご夫妻は、新潟県の出身。
お二人とも、神学校の先生や宣教師として国内外で活動し、新潟にUターンされて結婚。
柏崎市で22年間過ごします。

弘治さんが新潟の神学校を定年退職した年、親しくしていた射水市のアメリカ人の宣教師から、手伝ってほしいと依頼され、射水市に移り住みます。
今年で、とやま暮らしは6年目になります。
また、孝子さんは「GRACE」と言う喫茶店を週3日運営されています。

 

14星野 弘治さん孝子さんご夫妻

 

—牧師のお仕事についてお聞かせください。

毎週の日曜礼拝でするお話の準備が基本です。
週の半ばにはお祈り会を行います。

また、興味をお持ちになった方への対応、勉強会の指導、カウンセリングなども。
電話でもご対応します。
基本はお話を聞くことですが、助けが必要な人には、手助けをします。

 

—GRACEはどんなお店ですか?

自家製のフレッシュハーブティーやパニーニ、タコライス、野菜を10種類以上使ったスープなどをお出ししています。
ヘルシーなものにしたいので、パニーニの生地や間に挟む鶏ハムなど、添加物を使わず手作りしています。

外国人のお客様も多いので、宗教上の理由で食べられないものがあれば、前もって言っていただければ対応します。
インド人の方が来て、書類や銀行の手続きをお手伝いする代わりに、本場のチャイを作って教えてもらったことも。
なので、チャイは美味しいですよ。

初めはクリスチャンの方が多かったですが、口コミでお客様が増えてきました。
バイオリンのコンサートや、英語の先生のクリスマス会などを開いたことがあります。
また、地元の方のサークルのお茶会にも利用されています。
近所の方にもっと来ていただきたいですね。
GRACEをいこいの場として、様々な方と交流できたらいいと思います。

 

—富山のくらしはいかがですか?

とても住みやすいです。
新潟では年2回くらい屋根の雪下ろしをしなければいけませんが、こちらは雪が少ないですね。

柏崎も魚が美味しいと思っていましたが、富山はもっと美味しいです。
朝どれのカニがとても甘くてびっくりしました。
富山は小さな県で、どこでも行きやすいです。
五箇山、立山、八尾、石川県の能登など、県外から来たお客様を1日で色んなところに案内できます。
お客様も大満足されます。
八尾のおわら風の盆には、たいへん感動しました。
当日は込み合いますが、前夜祭や練習の様子も見ごたえがありますよ。

 

—困ったことはありますか?

「お気の毒な」と言われて、なぜ同情されるのかな? と思ったら「ありがとう」と言う意味だったり、「都合が悪い」がスケジュール的にではなく、体調が悪いと言う意味だったりなど、最初は方言に戸惑いました。

 

—富山へ定住を考えている人にアドバイスをお願いします。

富山の人は県外から移り住んだ人を「旅の人」と言います。
それにストレスを感じるのではなく、受け入れることでしょうか。

自分から地元の人の方へ歩み寄って一緒に活動することによって信頼が生まれ、地域に溶け込むことができると思います。