移住がうまくいくコツは、「あまり頑張りすぎないこと。地域の付き合いも大事だけど、まずは自分や家族が幸せでいられる環境づくりを優先すること!」と清々しく答えてくださった濱田律子さん。大学卒業後、10年間カナダの旅行会社に勤務し永住権を取得しましたが、現地で出会った旦那さんの智和さんと結婚するため2005年に黒部市へ移住しました。

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旦那さんの智和さんとともに

「濱田ファーム」は、東京でサラリーマン生活を送っていた智和さんが、脱サラし立ち上げたお米の専業農家です。立山連峰からの雪解け水が流れる黒部川扇状地にて、農薬や化学肥料をできるだけ使用しない米づくりに取り組んでいます。お客さまとの直接的な交流も大事にしており、律子さんとの結婚を機に米の直売もスタート。現在は、経理や直売、お客さんへの情報発信を律子さんが担当しています。

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濱田ファームのおしゃれな看板

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県内農家で2年間の米作り修行した智和さん

カナダからの移住は、ガイドブックを握りしめて…

智和さんとの結婚が決まるまで、富山県が日本のどこにあるのかも知らなかったという律子さん。
「あまりに何も知らなかったので、とりあえず富山のガイドブックを買いました(笑)帰国当初は、農業を手伝う気持ちもなかったですし、日本は治安も良く身の危険を感じることもないので、あまり構えずに移住してきました」と明るくサバサバとお話しなさる律子さん。

とはいうものの、縁もゆかりもない土地に嫁ぎ、ガラリと変わる生活環境…苦労も多かったのでは…!?

「う〜ん、そうですね…私は良くも悪くも鈍感力があるんだと思います。『地域に溶け込まなきゃ!』『近所付き合いをうまくしなきゃ』と肩に力を入れすぎないようにしているんです。ある程度の人付き合いは大事だと思うけど、それが全てではないので。それよりも、まずは自分の家族を幸せにすることが一番大事。最小単位の家族それぞれが平和であれば、自ずと地域も幸せになっていくと思います」。

濱田家が大事にしている“家族時間”は、1年に1回の家族旅行。
「会社勤めの時と違って、時間の管理が自由にできるのも農業の魅力のひとつです。自然相手で大変なことも多いですが、春から秋までしっかり働き、冬には必ず家族旅行をします。1年前から計画を立てて、出発まではガイドブックを見ながら妄想旅行!たまらない時間です(笑)」。

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夫婦そろって同じ空間で日々の業務をこなす

濱田ファームのお米を大好きになってもらうために

インタビューの終わりに、訪れた時からずっと気になっていたことを伺ってみました。
濱田ファームの直売所はなぜこんなにおしゃれなのか…!
カフェのような外観と、娘さんが描いた可愛い看板やアンティーク小物が素敵に並ぶ店内。
従来のイメージからかけ離れたおしゃれな直売所がとても印象的でした。

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作業の手を止め智和さんが、その理由を教えてくださいました。
「パッケージからロゴ、名刺などもうちのコンセプトを理解してくれているデザイナーさんにお任せしています。美味しいお米に、さらに美味しさをプラスするためにも“イメージづくり”って大事なんです。日々の様子や家族のことをブログやホームページに公開し、情報発信しているのも、濱田ファームのお米をもっと身近に感じてもらいたいから。誰が作ったか分からないお米を食べているより断然美味しいですからね!」。

そう言いながら、「ちょうどいい!初お披露目しちゃおう」とマルシェで掛ける新作暖簾を見せてくださった智和さん。黒部の豊かな自然と濱田ファームさんのたわわな稲穂が描かれた素敵な暖簾でした。

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律子さんのお気に入り

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Canadian Rockies

カナダでツアーガイドをしていた際の愛用書

 

ドリームキャッチャー

ネイティブアメリカンに伝わる魔除けのお守り

 

デジタルカメラ

濱田ファームのブログ更新に欠かせません

 

家族写真

娘さんの七五三のお祝いで記念に一枚

 

スリランカのガイドブック

今年はスリランカへの旅行を計画中

 

スケジュール帳

一日の計画をしっかりと立てて、一つずつ消していくのが気持ち良い!

 

楽譜

ピアノ教室に通っています。お茶やヨガなど、富山は大人の習い事が充実していますよ!

移住のアドバイス

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智和さんのサポートをする上でとても助かったのは、黒部市の保育園環境だそう。

「待機児童の問題が全くありません。娘も0歳から入り、朝8時〜18時まで預かってもらいました。祝日も見てもらえたので、本当にありがたかったです」