栃木県出身の青栁 聡さんは、小矢部市の地域おこし協力隊2期生として平成25年度から活動。
人と交流する協力隊の活動に魅力を感じ、都会を離れて小矢部市へ。
地域の人々と積極的に関わり、さまざまなことにチャレンジして試行錯誤しながら、地域の中で自分が何をすべきか日々考えています。
—地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。
農山村の研究のため、平成16年の新潟中越地震で大きな被害に遭った、山古志村を訪れたことが応募のきっかけです。
農山村の現状を目の当たりにし、研究だけでなく、実際に地域の中に入って人と関わりを持ち、活動したいと思うようになりました。
もともと、まちづくりや地域おこしに関心があり、大学では農村振興についての授業を専攻しました。
東京・有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」で相談員をしていた時期もあり、協力隊のことは以前から知っていました。
—協力隊の中でも小矢部市を選んだ理由を教えてください。
栃木、埼玉と、ずっと“海ナシ県”に住んでいたので、日本海側がいいなあと。
富山県については、以前、雨晴海岸のポスターを見たことがあり、海越しに3000m級の立山連峰が見える景色がすごく印象に残っていました。
あと、お酒が美味しかったからです(笑)。
中でも、小矢部市に注目した一番の理由は、田園風景の中にいろんなメルヘン建築が点在し、面白そうなところだなあと思ったことです。
それと、知らない場所にあえて飛び込んでみたいと思ったことも理由の一つです。
—実際に小矢部市で暮らした印象はいかがですか。
移住前は、北陸の冬はとても寒くて雪が多いという印象でした。
けれども実際に住んでみると、小矢部市について言えば、意外とあたたかく、雪も思っていたほど多くありません。
自然環境がよくて、とても住みやすいです。
また、小矢部市は北陸道の要所で、いろんなところから人が訪れますが、外から来た人に寛容な土地柄だと思います。
協力隊の活動をしていると、地元の方々が気さくに声を掛けてくださり、あたたかく接してくださいます。
ふるさとのような、昔から住んでいたような気分になれる、そこが小矢部の魅力です。
—日々の活動内容や活動を通して感じていることを教えてください。
1年目に役場の方から「地域のさまざまなことを知るところから始めてみて」とアドバイスを受け、最初は観光名所、地区の行事、直売所、とにかく色んなところに顔をだしました。
現在の活動内容は、定住人口増に向けた情報発信が主で、twitterやFacebookを利用して小矢部市の魅力をPRしています。
また、市内の南谷地内にある農産物直売所のお手伝いや、小矢部市のキャラクターを使ったグッズ制作など幅広く携わらせてもらっています。
活動を通して感じたのは、地元の方にとっては当たり前のものも、外から来た自分にはとても魅力的だと思うものがたくさんあるということ。
それらを埋もれたままにせず、どんどん発掘して発信していこうと思いました。
—協力隊としての活動の魅力を教えてください。
協力隊の魅力は、都会以上に人と接する機会が多いことです。
今までいた場所から、知らない地方へ移住することは、不安な部分もあると思います。
しかし、そこから自分の新たなスキルなどが身につき、新たな世界が広がります。
また、地域の方や他地域の協力隊の方と仲よくなれたことも、自分にとって大きな財産です。
—今後の目標を聞かせてください。
協力隊としては3年目の今年が最終年になります。
総まとめというか、何かカタチに残るようなことをやり遂げたいと思っています。
地元でグリーンツーリズムを行うための組織づくりもそのひとつです。
また、個人的には任期終了後、小矢部市で何をしていくかについても考えていかなければなりません。
まだ明確ではありませんが、3年間の経験を生かして、今後もまちおこしに関わっていけたらいいなと思います。
小矢部市地域おこし協力隊
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