砺波市出身の安達知之さんは18歳の時、就職に伴い神奈川県へ。
定年退職後は、楽しいことを一生懸命したいと、移住先を探していました。
立山連峰が一望できる最高のロケーションの一軒家に出会い、2011年3月にUターン。
日々充実した暮らしをされています。

 

05安達知之さん・博子さんご夫妻

 

—今の住まいを選んだ理由は?

(知之さん)
退職後は、趣味の陶芸や畑などを楽しむために、田舎に住みたいと思っていました。
自然が豊かなところならどこでもと考えていましたが、行ったことのない地域より、雰囲気や環境などが分かる故郷の富山県が良いと思いました。
横浜に住んでいるときから、あちこち探しましたが、夫婦ふたりで暮らすには大きすぎる家ばかり。
そんな中、友人がこの家のことを知らせてくれました。
実際に見てみると、一部屋根が落ちていて、床もなく、かなり傷んでいる状態でした。
それでも、立山・剱岳・薬師岳と日本百名山のうちの3つを見ることができる景観の素晴らしさが決め手となりました。

 

—今の暮らしはいかがですか?

(知之さん)
長生きするための努力ではなく、楽しいことのために一生懸命努力するのが私のモットー。
薪ストーブ用に富山県産の木を丸太で購入し、自分で薪割りをします。野菜も育てています。
隣のご夫婦が育て方を教えてくれたり、苗を分けて下さいます。
釣りや山菜採りも行きます。ほとんどのものを自分たちの畑や県産のものでまかなっています。
玄関を入ってすぐの場所に陶芸の工房を構え、作品作りも楽しんでいます。
また、敷地内にある納屋は、陶芸の工房にするつもりでしたが、きれいだったので、粘土を使う場所にするのは勿体無いと思い、スピーカーを置いて好きな音楽を大音量で聞ける空間にしました。
周辺の家との距離があるので、大音量でも近所迷惑になりません。
都会ではできない贅沢です。

(博子さん)
夫は必死で遊んでいるみたい。畑仕事も薪割りも遊びですね。
私は、野菜や果物を収穫し、それらを使って料理したり、お菓子を作ったりしています。
県外に暮らす友人を招いたこともありました。
山口県生まれで結婚後は横浜だったので、富山に来た最初の年は雪が大変でした。
寒さは徐々に慣れてきました。

(知之さん)
私の陶芸や妻の料理など、教室を開いたら? と言われることがありますが、その予定はありません。
お金を貰って自分の時間を拘束されるのが嫌なので一緒に「遊び」を楽しみに来てくれるのは歓迎です。
二人の息子の家族も定期的に訪ねてくれます。
孫達とも陶芸をしたり絵を描いたりして遊んでいます。

 

—移住を考えている人にアドバイスがあればお願いします。

(知之さん)
漠然と移住を考えるより、移住先で「何が」したいか目的があることが大切だと思います。
また、私の場合、「富山県へ」としてはUターンですが、砺波市出身の私にとって今の住まいは初めての地域。
江ざらい(田んぼの水路の掃除)や草刈りなど、地域の行事には全て参加してきました。
積極的に地域の中に入っていくことも大切です。

 

富山県定住コンシェルジュFacebookページアルバムに取材時の写真をアップしました。

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