神奈川県でカフェを経営していた安達博一さん、郁恵さんご夫妻は、約1年前に富山県へ。
富山市内にある古い一軒家のほとんどを二人で手直しし、移転オープンされました。
富山のお米や野菜を中心に用いたメニューを提供されています。

 

04安達 博一さん・郁恵さんご夫妻

 

—カフェを始めたいきさつと、移転オープンまでのお話をお聞かせください。

(博一さん)
神奈川では、音楽雑誌を作る仕事に携わっていましたが、今、仕込みに使っている鍋の料理教室がきっかけで、料理の道へ進みました。
お店は初め、アイリッシュシチューメインのカフェにするつもりでした。
しかし、もともとお肉が得意ではなく、材料のラム肉を扱うことや、日々残ったものを食べることが辛く、植物性の食材のみのメニューにすることにしました。
神奈川では5年間お店を経営していました。
結婚を機に、安全に暮らせる場所に移りたいと考えました。
富山県は妻の出身地というのも決め手のひとつです。

去年の1月に富山に引っ越し、お店の物件を探しました。
自転車で色々回ったりもしましたが、なかなか良い物件が見つかりませんでした。
ある日、自転車で走っているときに、偶然この建物に出会いました。
すごいボロ家で、5年くらい人が住んでいなかったので、すさまじいほこりでした。
床は大工さんにお願いしましたが、壁やキッチンスペース、駐車場、庭などを4ヶ月かけて二人で改装しました。
中でも庭と駐車場の砂利敷きが大変でした。
新しく買い足したものもありますが、神奈川のお店で使っていたテーブルをペイントし直したり、模様入りのガラス戸など、もともとこの家にあったものをそのまま利用しているところもあります。

 

—富山の暮らしはいかがですか?

(博一さん)
富山はほぼ初めての土地です。
空気がきれいで、美味しいものが手近にあります。
カフェのメニューにもなるべく地元のお米・野菜を使うようにしています。
静かなところもいいですね。気楽に過ごせるところだと感じます。
でも、車がないと行動範囲が限られてしまいます。
17、8年ぶりに車を運転することになり、最初は不安でした。

もっと雪深いと思っていましたが、故郷の山形の方が多いです。
こちらに来て、久しぶりに水道管が凍るくらいの寒さを体験しました。
一緒に暮らす2匹の猫たちは、寒いのが辛そうです。
お店では神奈川のときより玄米コーヒーを注文するお客様が多いように感じます。

(郁恵さん)
約6年ぶりにUターンしましたが、以前より総曲輪通りあたりが賑わっていると感じました。
猫たちは富山の魚が美味しくて喜んでいるようです。
富山に来てから、猫の食事の手作りを始めました。体調が良さそうで機嫌も良いです。
実家の家族も、私がUターンして喜んでいます。お店の改修のときも協力してくれました。

 

—今後の目標をお聞かせください。

(博一さん)
オープンして日が浅く、仕事ぶりもまだ落ち着かないのですが、まだ改修の済んでいない2階に手を加えて、お店でライブをした後、出演者が泊まれるような場所を作りたいと思っています。
また、今は休みの日でも仕込みをしていることが多く、お店以外では人との出会いが少ないです。
最近少しずつ、気になるお店に行っています。富山の友人を増やしたいですね。

 

▶︎nolla cafe